どの古着屋が良い店なのか決める際の基準に「BGMでかかっている音楽の良しあし」がある。
その点でhanjiroはあまり好みのお店だとは言えない。janjiroで流れる音楽はどうしても有線で流しているようにしか思えない。勝手な想像だけれども有線を作っている業者が以下4点の基準を設けて、忙しそう仕事をしながら大量の音楽を科でコリー別に振り分けながら、その4点だけクリアしたものを、アーティスト名や曲名に目を向けないで作ったようにしか思えない。その4点が
・アコースティックギターとピアノサウンドをメインにしていること
・かすれた高いファルセットの男声をエコーでかけて出していること
・歌謡曲のメロディではないこと
・大きなサビのない穏やかなABAB構成の曲であること
である。
前振りが長くなったが、james ihaの音楽にも最初聞いたときはそのようなカフェソングだと思った。かすれた声でギターを鳴らしていた。しかしそれは大きな間違いだったことに気が付く。ジェームス・イハの音楽は決して優しさだけでは終わらない。時おり見せるインディーなドラムと範囲外に広がるノイズとシンセサイザー。どこか遠くで聞こえるほのかな香りを漂わせて僕の耳に入る。そしてそのノイズは生々しさと毒気をはらんでいつの間にか恐怖にさらされる。このアーバンなサウンドは奇をてらうためではなく、ジェームス・イハの頭の中でごく自然になっている無意図的な音であることは言うまでもなく最重要点だ。